About SUSTAINABLE-ORIGINSサステナブル・オリジンとは

カカオがくれる
“しあわせ”を守りたい

サステナブル・オリジンは、不二製油独自のカカオ農家を支援する活動です。支援プログラムを適用したチョコレートを購入いただくと、不二製油を通じてカカオ農家へ支援金が還元されます。サステナブル・オリジンは、カカオ農家が抱える問題の改善をサポートし、持続可能なカカオづくりをめざしています。
カカオ生産地が
抱える問題
カカオ豆の多くは、西アフリカ諸国から輸入されています。
近年はカカオ豆を生産する環境に、さまざまな問題があることがわかってきました。
カカオ農家の生活環境
カカオ豆は栽培から収穫、発酵・乾燥など出荷までに多くの手間がかかりますが、生産者たちは労働に見合った収入を得られていません。また、近年の気候変動により収穫量も減少しています。
子どもたちの労働
カカオ農園は小規模な家族経営である場合が多く、カカオ産地の一部では、子どもたちが学校に行けず、危険な労働をしているといった問題が起きています。カカオ豆の世界二大生産国であるコートジボワールとガーナにおける児童労働の数は、156万人と言われています。(2020年NORC報告書)
自然環境への影響
カカオ豆を生産するための農地の拡大が進み、多くの森林が伐採されています。
1980-2020年 の40年間でカカオ森林ランドスケープ内の森林の259万 ha(53%)が消失したと言われています。(WWFジャパン, 2024)森林が減ると生物たちの生息地が奪われ、また土壌の劣化も招いてカカオが育ちにくくなってしまいます。
サステナブル・オリジン
の取り組み
カカオ豆に関わる問題を改善するため、サステナブル・オリジンでは多様な取り組みを行っています。
カカオ農家の暮らしを豊かに
農家に直接足を運び、営農指導をしています。
具体的な取り組み
より良い農業経営を目指し、現地指導員による農家個人・農家グループへ、より適正な栽培方法等を直接指導(GAP(Good Agricultural Practices)トレーニング) 適正なカカオ生産の知識や技能を広める
>質の高いカカオ豆が生産でき、収入アップにつながる
子どもたちの未来のために
家族構成や労働環境など、カカオ農家の現状を把握・改善する児童労働モニタリングを導入。
問題があれば、研修・教育を通じて改善を促し、その成果も確認します。
具体的な取り組み
児童労働モニタリングシステム
CLMRS※)を導入
対象となる全ての世帯を訪問し、
現地調査員が家族構成や労働環境を調査 児童労働を発見できる 児童労働が見つかった場合:児童労働の問題点を伝え、改善を促す 児童労働の撤廃をめざす
CLMRS(Child Labour Monitoring and Remediation System)は、
NPO 団体「International Cocoa Initiative(ICI)」が開発した児童労働監視改善システムです
森を守って育てる
森林破壊されていないかをモニタリングし、分析。カカオ農地の拡大による森林破壊を防ぎます。
さらに、日よけ樹木を配布し、過度な暑さや豪雨から植物を守ります。
具体的な取り組み
日よけ樹木の配布
適度な日陰をつくり、植物が育ちやすい環境を整備
破壊された森林を再生させる 過度な暑さや豪雨からカカオの木を守る カカオ豆の収穫が増える カカオ農家の収入アップにつながる
カカオの現状や流れを見える化
サステナブル・オリジンでは、原材料の調達や物流などの流れ(サプライチェーン)における
社会・環境問題にも取り組み、GPSポリゴンマッピングを活用してトレーサビリティを
向上させています。
具体的な取り組み
プログラム参加農家をGPSポリゴンでマッピング カカオ農園で森林破壊が起こっていないかモニタリング 自然環境を守る
支援金の流れ